【南獄磨甎の話について教えてください】瓦を磨いて鏡と作す:まずは磨いてみましょうか
ちしょう(智彰)
ザルの知識、大海の智慧
そもそも、海はすくい取ることのできるものでもないのでしょう。ならばそのザルは邪魔なのかといえば、そうではないのかもしれません。むしろ、ザルがあるからこそ、その小さなザルで、大海のありようを感じられるのかもしれません。
月明かり
荒村寺のある伊丹は、夜、煌々こうこうと明かりがついている。だから、生まれてこの方、月明りなんて気にしたことがなかった。私が月の明るさを知ったのは、アメリカの禅センターでの事。その禅センターは山の奥のそ...
坐禅の道具について|大きい座布団珍しいですね?
坐禅の際に用いる坐蒲ざふと座布団。荒村寺の坐禅会では、座布団を敷いて、その坐蒲を置いています。丸いクッションのようなものが坐蒲ですね。「この大きな座布団が珍しい」と言われることがあったので、今回は、そ...
お経の分類:文字の違いについて
「お経に、漢字ばかり書かれているものと和文のものとがあるけれど、これは何故?」今回は、この質問に関して、記事にまとめてみました。お経の分類(文字)お経の分類の仕方には様々なものがありますが、そのうちの...
エジプト一人旅での出来事
禅の言葉に「身心一如」という言葉があります。禅学大辞典では、以下の様に説明されています。身心一如 身心不二・身心如一ともいう。肉体と精神と一体不二でなること。身と心とは同一体の両面として、身は心の身で...
禅僧がおすすめする原始仏教経典の翻訳書「神々との対話、悪魔との対話」
中村元さんの著書は、岩波文庫から数多くでており、比較的、入手しやすい本です。文庫本は持ち運びもしやすく、以前紹介した増谷文雄さんの仏教書より安く手に入ります。
【中道を考える】「真ん中をとる」ではない
中道とは、仏教の基本となる教えの一つ。簡単にいえば、中道とは二つの極端な道に偏らないことです。(仏教エピソードでも取り上げています)そして、この中道の教えは、良く勘違いされます。「偏らなければいいので...
ひよこのおふじさん。
荒村寺にひよこがやっていました。その名も「おふじさん」。こちらは生後約10日目の写真です。元気いっぱいジャンプして、仮住まいの段ボールから飛び出てきます。結構な勢いで”高く”ジャンプする所から、日本一...
【微妙は仏教の言葉ですか?】これは<みみょう>と読みます。
皆さんは、微妙びみょう(以下、「微妙(びみょう)」)という言葉を聞いて、どのような印象を受けるでしょうか。私は、どちらかといえば、否定的な印象、マイナスの印象を受けます。しかし、仏教では、微妙みみょう...
聞こえているのに聴いていない音
温かくなってきてました。うちの番犬 "ちゃも" も、のんびり、ひなたぼっこしています。ただ、動画を観てもらえばわかりますが、近くで工事がはじまり、結構な音がしていますね。「よくこんなにうるさい中で眠れ...
手綱とするか、縛りとするか。どちらも同じ縄といえど。
ルール(規則)、約束事、法律など、世の中には、さまざまな決まりがある。それにより行動を制限され、またそれを束縛だと感じることもあるだろう。そして、自らが縛られるということは、何とも苦しいことだ。自らを...
坐禅はまるで独楽の様に……
久しぶりに、独楽こま回しをしました。小学生の時に随分遊んでいた独楽こま。実はその頃持っていた独楽こま達を見つけたので、久しぶりに回してみました。ひもをまいて、サッとなげる。あのころと同じように回せてほ...
【塔婆(とうば)とは?】成り立ちから意味を考える
下の写真に写っている塔婆。木でできている、板状になっている、そして、そこには文字が書かれています。例えば、法事やお墓参りなど、仏教の行事に参加する時に、何かと触れる機会があるのではないでしょうか。さて...
禅僧がおすすめするイギリスから日本に逆輸入された仏教書「フィーリングブッダ」
お釈迦さんの教えが初めて他の人に伝わった時、どのような話をしたか、みなさんはご存知でしょうか?その時に話した代表的な教えの中に「四諦したい(四聖諦ししょうたい)」という教えがあります。(仏教エピソード...
自己は、斯くも不思議である。
その時感じた自分のありのままを、全身全力で言葉を綴る。綴られた言葉は、時が流れ過ぎても、綴られた時のまま、そこに残る。あの日、綴った自分の言葉。確かに自分で綴った言葉。でも、しばらく経つと、その言葉は...