禅僧がおすすめする日常から仏教が垣間見える本「ブッタとシッタカブッタ」

広告

「何か、おすすめの本はありませんか?」と尋ねられる時、「できれば、簡単な……」或いは「できれば読みやすいもので……」などと、学術書とは違い、入りやすいものを紹介してほしいという事はよくあります。

そんな時におすすめしてる本がこれです。

ブッタとシッタカブッタ

本との出会い

私がこの本と出合いは、曹洞宗総合研究センター在籍時に、一緒に活動していた仲間(お坊さん)がきっかけです。

ちょうど「東京禅僧茶房」というイベントを進めていた時でした。その時に来場者の方が読めるようにと、仏教書関連の本棚を少しばかりおいていました。

私はワークショップの担当で、本棚に何を置いているか、まったく知らなかったのですが、イベント当日、たまたまその本棚を見ていて、マンガがあることに気がつきました。

それまで仏教書というと、私にとって学術書や文庫本など活字の本。

しかし、どういうわけか、それらの本に交じって、マンガの本がそこにおいてあったわけです。

「どうせ、コメディだったり、分かりやすいと銘打って、あまり面白みもない教育書みたいな本やろう」と思い、余り期待せず、手を伸ばしました。

「あ、四コママンガや」と思いながら、パラパラと見てると、「それ、おもしろいでしょ」と仲間のお坊さんがやってきたわけです。

イベント来場者にではなく、私が本を布教されていたわけですが。

どんな本?

というわけで、この本は、「四コマ漫画」です。

でもこれが、実際にちゃんと読んでみると、おもしろい興味深い

簡単かどうかと言われれば、確かに簡単ではないと思います。

しかし、四コマ漫画ですから、かなり読みやすいです。それでいて、とても奥が深い内容になっています。

仏教の要所、要所をしっかり捉えているのに、小難しい仏教用語等は一切でてきません。

学術書などでは、仏教の知識をある程度必要としますが、仏教にたいして誤解をしてしまうこともしばしば。

ですから下手な参考書を読むより、この本を読んで頂いた方が、誤解が少ないと思います。

「本そのものに答えがあるわけではなく、問いそのものを見つめ直させてくれる本」と言ってもいいでしょうか。

私自身は時々、思いついたように一度読んだ本を読み返すことがありますが、これなら漫画ということもあり、気軽に読み直すことができるのも、良い所ですね。

その他の情報

ブッタとシッタカブッタは、姉妹編ということで、以下の三作もあります。

私は以上の6巻までしか読んでいませんが、他にも小泉吉宏さんの作品がありますよ。ブッタとシッタカブッタ

コメント

タイトルとURLをコピーしました