仏教トーク内で出てくる登場人物は実際に経典にいる人物です。(弟子1・2・A・Bは例外で、経典内の比丘・比丘尼の言葉を話す場合や補足説明、著者の代弁など様々な役割を担っています)
ここでは、仏教トークの登場人物についてまとめています。それぞれの人物の仏教トークはリンク先から飛べます(タグリンクを貼っています)
仏教トーク(経典内)の登場人物
お釈迦さん。経典内ではブッダ(仏陀)や本名ゴータマ・シッダールタ(瞿曇)など様々な呼ばれ方をする。
「仏」についてはまとめた記事もどうぞ参考に。
アヌルッダ(Anuruddha)、またはアニルッダ(Aniruddha)とも呼ばれる。漢名は阿那律、阿菟楼駄など。
盲目の修行者。優れた洞察力を持つことから天眼第一とも称される。お釈迦さんが故郷に戻った際、釈迦族(故郷の人達)からたくさんの弟子入りした。そのうちの一人。
サーリプッタ(Sāriputta)。シャーリプトラ(Śāradvatīputra)とも呼ばれる。 漢名は舎利弗・舎利子など。
お釈迦さんの教えを一番の理解者であり、よくお釈迦さんに代わって教えを説いていたことから、智慧第一とも称される。
ソーナ(Sona)。ソーナ・コーリヴィーサ(Sona-kolivisa)とも呼ばれている。漢名では首楼那、二十億耳など。
出家する前、大富豪の商人の家に生まれた。出家のきっかけは後述するカッチャーナの教化だったようだ。
カッチャーナ(kaccāna)。マハーカッチャーナ(Mahākaccāna)マハーカーティヤーヤナ(Mahākātyāyana)とも呼ばれる。漢名は迦旃延、摩訶迦旃延、大迦旃延など。
お釈迦さんの説法について詳しく説明することができた為、論議第一と称せられる。
ナンダ(Nanda)。漢名は孫陀羅難陀、難陀。ナンダという名前は当時(古代インド)でよくある名前らしい。経典内に同名が多く人物の特定が難しい。
お釈迦さんの異母兄弟にあたる。愛妻スンダリーとの話も有名。
ナンダ(Nanda)。漢名は牧牛難陀、難陀。前述のナンダとは別人のナンダ。漢名では牧牛難陀とも呼ばれる。
牧牛難陀の名の由来は、お釈迦さんの弟子となる前は牛を放牧して生計を立てていたことからその名が使われたようだ。https://zenessay.kosonji.com/buddhist-talk-9
優婆塞、優婆夷。在家信者を指す言葉。
- 優婆塞=男性在家信者
- 優婆夷=女性在家信者
- 比丘=男性出家者
- 比丘尼=女性出家者
これら合わせて、サンガ(僧伽)と言います。僧の語源ですね。
比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷は古い言葉で仏教が興った以前から使われていた言葉で、当時の諸宗教の間でも共通で使われていた。
古代インドの人々、その1。
経典には上記にあげた比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷以外にも、町や村の人々など、様々な人が登場する。
比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷は古い言葉で仏教が興った以前から使われていた言葉で、当時の諸宗教の間でも共通で使われていた。
例えば「異比丘」と書いてあれば、他宗教の男性出家者を指す。また「梵志(バラモン教の僧)」などと書いてある場合もある。
アーナンダ(Ānanda)。漢名は阿難、阿難陀とも。
侍者(仏や長老の身の周りのお世話をする者)として、約25年間お釈迦さんのそばにいた為、お釈迦さんの説法を聞く機会が弟子の中で一番多かった。多聞第一とも称される。お釈迦さんのいとこにあたる。美男子だったとも聞く。
シッタラ(Citrā)。チッタ(Citta)とも呼ばれる。漢名は質多羅または質多。
お釈迦さんの在家の弟子。出家した弟子達の議論にも加わり、時にその説明に他の弟子達が感服する様子が経典内にも描かれている。
※長者とは年長者、身分の高い人、徳のある人の意味。お釈迦さんの時代、主に精舎(修行道場)の場を提供するなど、仏教を擁護する人達の事をいう。竹林精舎の長者や祇園精舎の長者がお釈迦さんの為に壮麗な精舎を作ったり、その土地に黄金を敷き詰めたといったような話が有名だが、シッタラ長者にはそのような話はない。もちろん精舎の運営もするが、弟子達と共に議論に加わる姿が印象的。
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