禅僧がおすすめする仏教学の本「仏教と人間 主体的アプローチ」仏教の基礎知識がまとまっています。

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仏教を学び始める際に、まず難しく感じてしまうのが、仏教で用いられる言葉、仏教用語です。現代と同じ言葉でも全く意味が異なっているものがたくさんあります。

そんな仏教の基礎用語、いや仏教を学ぶために必要な要語がまとまっている本、それが今回ご紹介する「仏教と人間 主体的アプローチ」です。


『仏教と人間 主体的アプローチ』著者 奈良康明 

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どんな本?

一言でいうと、仏教の基礎的な知識がうまく整理されてまとめられている本だと思います。

仏教学を学ぶと分かるのですが、仏教は用語やら体系化された知識など、結構覚えておいた方がいいことがたくさんあります。

仏教を学問として学ぶ際に必要になってくるのですが、基礎の所だけでも知っておくと、仏教への理解の幅がきっと広がるはずです。

「仏教の知識としてここだけは押さえておきたい!」という所には手が届いていますし、なにより辞書や学術書と違い、この本は仏教の知識がなくても、最初から読めるように工夫されて書かれています。

それに仏教の知識や用語というのは、言葉としての意味は頭では理解しているつもりでも、実際自分に引き付けて考えた時に、具体的にどういう意味がなのかを理解していないことがあります。

なんていうのでしょうか。頭だけではなくて、身体で、全身で、経験として理解する。それが仏教の理解には欠かせないのですが、それは机の上の勉強だけでは不十分なのです。

机で勉強するのと、現場で勉強するのと違いみたいなものですね。

一般的な仏教の学術書は、机(頭)ベースで書かれている本なのに対して、この本は、現場(経験)も踏まえて書かれている本であるのも良い点です。

そのおかげで、今まで机の上で学んだ仏教知識というものを、うまく消化させて、身につかせる手伝いができる。そういう意味でうまくまとまっている本だと言えるでしょう。

これから仏教を学ぼうと思う人はもちろん、今まで独自に仏教について学んでいた人にもお勧めします。

著者について

この本の著者は奈良康明さんです。仏教学者でありながら、曹洞宗の僧侶でもあります。上記の本のプロフィールにはこのようにあります。

1929年、千葉県に生まれる。東京大学文学部印度哲学部梵学学科、同大学院人文科学研究科印度哲学専攻修士課程卒業。カルカッタ大学大学院比較言語学科博士課程修了。インド仏教文化史専攻。現在、駒澤大学総長。文学博士。

この本が書かれた1993年には駒澤大学の学長を務められていました。2000年から曹洞宗の総合研究センターの所長、2012年から永平寺の西堂をされていました。

私自身は直接お会いしたことはないのですが、すこし時期が違っていれば直接指導いただけたかもしれないと思うと、少し残念に思います。

本との出会い

この本を始めて読んだのは、私が曹洞宗総合研究センターにいた時のことです。講義の際に用意する本の内の一つでした。参考書というよりは、もうこの本をベースに講義を進めていく形でしたね。

元々は奈良先生が受け持っていた講義の枠だったのですが、後任の先生が引き継ぐ形で講義を行っていました。

たしか「釈尊論」の講義だったかと思います。釈尊とは、お釈迦さんのことですね。要するにお釈迦さんのことを中心に仏教を学ぶ講義だったわけです。

そして、この本を使いながら、仏教の基礎的な知識を改めて学びなおしました。

「この本のおかげで今までバラバラピースだった仏教知識が、うまく整理された」と同じ講義を受けた僧侶仲間も言っていましたが、それぐらい上手く仏教の基礎知識がまとめられた本だということでしょう。

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