坐禅だけが坐禅ではない:時はすべて繋がっている

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本日の坐禅会の茶話会でも、坐禅の姿勢についての質問を頂きました。

やはり「姿勢をどうしたらいいのか?」という所に結びつく質問は、比較的多く頂きます。

以前にも坐禅の姿勢に関して記事にしましたが、しかし、この質問に対する答えは、一つではありません。

ということで、今日は別の観点から応えさせていただきました。

坐禅の時間と日常の時間、時はすべて繋がっています

坐禅は、坐禅中だけではなくて、日常を含め、全ての時間が関係しています。

眠いのはなぜ?

例えば「坐禅中眠くなったのですが、どうすればいいか?」という質問を受けることがあります。

(眠る事について、話が変わってしまうのでここではあまり言及しませんが)眠くなるのは仕方ありません。そんな時もあるでしょう。

ただし、私は坐禅中に、横になって寝る人を、みたことがありません。

眠気を感じ、ウトウトしてくれば、大抵の人が自分の眠気に気がつきます。そして、そこから仕切り直して坐っています。

横にはなりません。壁にもたれ掛かって寝ようとしません。ウトウトし出して、前の壁に突っ込んでしまうこともありません。そういう意味では姿勢がしっかりと助けてくれています。

それでも、眠くて眠くて仕方がなくて、何度も何度も眠ってしまいそうになる、あるいは上記のようなことが起ってしまうのは、きっと寝不足なんだと私は思います。

少なくとも私の場合はそうでしょう。

寝不足であれば、何をすればいいか、自ずと答えは見えてきます。

私であれば、睡眠時間を確保します。生活のリズムを改めます。どうしても時間が無いのであれば、早めに寝て、起きる時間を早くするでしょう。

その様な話になるのも、坐る中で眠気に気づくからこその話です。その気づきもまた、坐禅を通して気づかされることの一つ、大切な事だと私は考えています。

坐禅で気づく事は、坐禅の時間だけでの問題ではありません。日常の生活の時間も、この坐るという時間に関係しているのです。

姿勢に関しては?

姿勢に関しても同じことが言えます。

本日の質問者の方は、坐禅の姿勢において、両足の膝が接地していませんでした。

足の膝が床に付かず、足が開かない。身体の筋肉が固い、特に股関節が固くなっていることが考えられます。

身体が固くなっていることに気がつけば、何をすればいいか、答えは自ずと見えてきます。

私の場合であれば、お風呂上りにストレッチからはじめるでしょう。

もし運動不足を感じるのであれば、生活の中に運動時間を取り入れるのも一つの手です。

坐禅で気づく事は、坐禅の時間だけでの問題ではありません。日常の生活の時間も、この坐るという時間に関係しているのです。

正解は一つではありません。全てつながっています。

姿勢に関していえば、体格も、癖も、柔らかさも、骨格も、身体がバラバラなので、眠気以上に答えることが難しいと感じます。

そもそも眠気=寝不足という答えも、必ずしも正解とは限りません。眠気もその原因が決して一つではないからです。

身体に関していえば、股関節が固いからといって、股関節だけ柔らかくすればいいというものでもありません。

股関節は、脚と繋がっています。いえそれだけではありません。身体の部分パーツの一つ一つは、それぞれ繋がっています。

身体はバラバラではなく、身体の全ては繋がっています。それが自分の身体です。

更に言えば、自分か感じる眠気は、自分の身体と関係しています。

ならば身体と眠気も繋がっています。またさらには、生活習慣も、また生活環境も……。

坐禅の時間だけ坐禅をしているのではありません。

坐禅の時間、生活の時間、他の様々な時間、時は繋がっているのです。

だからこそ、坐禅だけが坐禅ではないと言えるのです。

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