スフィンクスは何を見る?:実際に行けば見えてくる新たな一面
ちしょう(智彰)
【対機説法とは何ですか?】相手に合わせて説き方を変える
対機説法たいきせっぽうとは、お釈迦さんの説法の仕方、その特徴を表した言葉です。お釈迦さんは、その人の機(能力や素質など)に応じて、臨機応変に説法の仕方を変えていました。
【如是我聞とは何ですか?】かのようにわたしはきいた
以前、ご紹介した増谷文雄さんの本。主に、古い経典を現代語訳したものです。「この本の中で少し気になったことがありました」と参禅者の方から質問を頂きました。Q1「(紹介した増谷文雄さんの)本を読んでいると...
禅僧がおすすめする名シーンが仏教に通じる小説「十二国記」
名言、名場面の所は、私にとっては仏道に通ずるものを感じさせるものがたくさんあります。
長いと短い。人によって感じ方は違う。
長い。短い。感じ方は人それぞれ。たとえ同じ長さだとしても、ある人は長いと感じ、ある人は短いと感じる。例えば、こんなふうに。上下の横線の長さは同じ。しかし、長さが違って見える。同じことをしていても、長く...
【線香とは】線香は何本立てればいいのですか?
先日、お参りの際、お線香についての質問を受けました。「お線香を立てる時は1本なのか、3本なのか、一体どれが正しいのですか?」これには正解はありません。線香とは何?そもそも線香とは、香を焚くひとつの形状...
【お焼香は何のためにするの?】歴史から考えるお焼香の意味
お香(写真右側)をつまみ、炭の上に落とすと、すぅ~っと煙が立ちのぼります。そうやって香と焚く、お焼香しょうこう。子供の頃、静かに立ち上るその煙の様子を眺めるように観ていた記憶があります。水が流れている...
お袈裟:変化してきた僧侶の服装|「なぜお坊さんは、その恰好をしているのですか?」
元々、私達日本人僧侶が着る大衣と呼ばれる衣は、その昔、中国の役人が着ていた服装です。今でいうスーツみたいなものですね。
【僧侶の服装】「お袈裟の成り立ちについて教えてください」
どうしてお袈裟が僧侶の制服となったのか、その成り立ちに触れる事にしましょう。
知識を消化する:本当に理解するという事は……
お米をたべる。味噌汁を食べる。煮物を食べる。野菜炒めを食べる。焼き魚を食べる。それらの食材は全て別々のもの。別々の料理を食べて、お腹の中でまぜこぜになる。まぜこぜどころか、溶け合って、もはやどれがどれ...
固閉柔開:狭くなる視野、広がる視野
こうしよう、こうしなければと、意気込めば意気込むほど、身体は固くなる。凝り固まれば、固まる程、閉じていく。閉じると、見えなくなる。視野は狭くなる。そうして、自分が固くなっていることにすら、気づかなくな...
空気:空は無でもなく、そのまんまでもない。
空気を観て
基本:「できる、できない」ではなく「する、しない」、いや、さらに言えば……
「できるか、できないか(I can do it or not)」ではない。「するか、しないか(I do it or not)」である。いや、もっといえば「どうするか、しないか(do or not)」で...
禅僧がおすすめする世界に通用する禅の本「禅マインド ビギナーズ・マインド」
著者とされている鈴木俊隆老師は、1960年代にアメリカに渡った禅僧です。アメリカの禅におけるその基礎を築いたと言われている人です。老師が現地で語った話をまとめたもの、つまり英語で綴られた語録が、逆輸入される形で翻訳され、日本へ渡ってきたのがこの本となります。
時間の過ごし方:人間、今も昔も、変わらないのかも
お釈迦さんにはたくさんの弟子がいます。そしてその弟子たちの言葉も仏典には残っています。今回の言葉は、サンブータさんの言葉です。ゆっくりしていてよいときに急ぎ、急がねばならぬときにゆっくりする愚人は正し...
坐禅中、眠くなった。雑念が出る。どうしたらいい?
坐禅中、眠くなったのですが、どうしたらいいんでしょうか?眠くなるのは、人間、自然な事です。坐禅中、雑念が出てしまうのですが、どうしたらいいでしょうか?何かを思い、感じるというのも、人間、自然な事です。その思いに、雑も何もありません。