その時感じた自分のありのままを、全身全力で言葉を綴る。
綴られた言葉は、時が流れ過ぎても、綴られた時のまま、そこに残る。
あの日、綴った自分の言葉。確かに自分で綴った言葉。
でも、しばらく経つと、その言葉は、もう自分の言葉ではなくなっている。
時にその言葉に、恥ずかしくなることがある。時に落胆することがある。
でもこの間は、過去の言葉に励まされてしまった。
今の自分と過去の自分。決して同じではないと感じる。
ならば別人なのだろうか。いや、別人ということはないだろう。
自己は、斯くも不思議である。
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