子供が自転車の練習をしている。
まだ誰かが後ろで支えていないと乗ることができない。
左に傾き、右に傾き、何度も何度も自転車はバランスを失う。
時にはこけてしまうこともある。
それでも、何度も何度も繰り返し繰り返し、自転車をこいでいた。
時に「楽しい!」と言いながら。
失敗するのは何も悪いことじゃない。
上手く乗ることだけが良いわけじゃない。
確かに、上手くできたら嬉しそう、こけたら痛そうだ。
でも、上手いからって好きになれるわけではない。下手だから嫌いになるわけではない。
下手でも好きになれるし、上手でも嫌いになることもある。
できるできないに関わらず、自転車の楽しみは感じられる。好きと感じられる。
それは、できるできないの世界ではないのだろう。
乗れようとも、こけようとも、自転車が楽しい。
そんな楽しさを知ってもらえたら、教えているこちらとしても嬉しい。
自転車も坐禅も修行も生きることも。
もちろん、辛いこともあるけれど、それでも、自転車に乗るのが楽しい。
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